水茎の歩み 水茎書道院

水茎60年余の歩み 水茎の門をくぐった方が3000名を越えています 世界各地にその卒業された方が活躍をされています

みなさまこんにちは 水茎道人の水木龍(りょう)こと間山陵行です。

工藤隆君という少年は世界へ飛び出しビッグになる

(S23年生まれ 工藤隆君は福島で生まれすぐ東京へ移住、松蔭幼稚園を卒園のちに小田原で小学校へ入学。家庭の事情で離婚した生母の再婚先でもある青森市へひっこしてきた。
引き取った生母はやんちゃな息子のたっての願いで義妹が通うおなじ習字教室の門を叩く事になる。)
それが水茎書道院 間山陵風との出会いだった。


隆も風変わりで自己主張の強い子なら、おなじく陵風もそうだった
学業も運動も抜群で、ガキ大将だったのが足の怪我がもとで、右足を台無しにしてしまった 傷心から立ち直って持ち前の「クソ根性」で書で立ち直った陵風先生から受ける教えは何だか自分の居場所を見つけたがごとく、隆は大きく生長を遂げた

本来なら学校でもそうだ
お行儀がよく、まじめで返事も元気がよく一生懸命忠実な子はカワイイ
しかし隆は違った まじめ?くそくらえ!行儀?それがどうした?
陵風は隆少年の心を見抜いていたのかもしれない
理路整然として手本そっくりに書かずに、紙からはみ出したような線 どの線も動いて止まずレールからはみ出しながらも生き生きとしたその線
『書の友』すいけいの競書の写真版に何度載って褒めちぎられたことか
とくに創作の部での評価が高かった 水茎から全国展へ出品した中で何度か大きな賞を彼はいただいている そうして
隆少年は経験と自信を深めていったのである

間山陵風先生は、僕を理解してくれるただ一人の恩師だ!
もうこの頃から時には自分の父であり、時には同士であるそんな絆を感じとっていたのだろう

やがて青森東高校へ入学したが、(学業よりも経験が大事と…)、中退して彼は広い世界へ飛び出した
イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、アフリカ、インド アメリカ、オーストラリア、至るところを放浪しながらあらゆる仕事に従事した
泥棒と殺人以外は何でもした後に話してくれた

何年に一度かは電話で「先生~!今東京さもどったじゃ これからそっちに遊びに行がはんで、待っててけへ~』
(白い)外車が停まったかと思うと金髪の女性を連れて、真っ黒に日焼けして精悍な顔で、びっくるりするおいらと兄の頭をなでながら、「せんせ~!しばらく~」
5年に一度は来るのだが、そのたびに連れてくる女性は変わっていた
そうしてまた数年がたった頃、彼は絵を描いているという
(32歳でアメリカへわたり、離婚後に知り合った女性(後に三番目の妻になるスーザン)は隆が仕事で描いた壁画をを見て、彼女は「へい!たかし~あなた、絵を本格的にやるべきよ」それがきっかけで描き始めた。) その絵が有名人に認められてドンドン腕もあがり、売れるようになった その絵は東洋的な静かな趣があり、書の筆で描かれたその線は他の誰の世界でもなかった まさしく彼そのものの世界 日本 津軽のねぶた 棟方志功を思わせるような、それでいて神秘的な菩薩のような、西洋と東洋の和合された世界
こうして工藤隆は【村正クドー】として世界の画壇にその名を広めていった

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なお、この文はご本人の村正氏と連絡して事実を確認し、訂正して改めて書き直したものです。なお、生母を叔母との記憶違いなど多々失礼のあったことを深くお詫び申し上げます。

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追伸

注目されてからの新聞記事や雑誌のインタビューに

絵の師は?私の師匠はただひとり 青森市の書道教師の間山陵風先生です

世界のどこにいっても彼はそう言い続けた

立派な方である、田舎の小さな町塾の習字の先生が自分を育ててくれたという

ほかにも大学教授や尊敬するアーチストの影響はあったでしょうが、一切その名は語らない人である

今や彼の絵は原画でも一枚100万はするだろう 大物アーチストに成長した

水茎の卒業生である

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思いかえせば、友人だといって歌手の布施明を連れてきて、青森でオークションを開いたり、北海道へボランティアの途中だと、芸人の指パッチンで有名な「ポール牧」氏を連れて我が家へ立寄ったこともあった

その写真も見つかりしだい、ここへ載せたいと思っています

水茎60年余の歴史のなかで、彼ほど波乱に満ちて愉快な人生を送ってるひともいないでしょう

水茎の元祖 間山陵風が亡くなったとき(H10年、10月19日)葬式に彼が送ってくれた弔詞があります

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その他、彼が描いてくれた作品が1~2枚

それものちほどここに追加編集で載せたいと思います